先日国立新美術館に行った時、
地下のスーベニアショップで見つけた本。
今年発売された、日高敏隆さんの本でした。
美しい装丁。
日高先生の本に出会ってから数年、
東京で講演会がある時は管理人バタと
何度か足を運びました。
昨年の11月、日高先生はたくさんの本の中に
わくわくする心と
尽きる事の無い、なんでだろう?の精神をちりばめて
肺がんでこの世を去りました。
私たちが最後に聞きにいった講演では、
咳が大分ひどくて、心配をしていました。
最近講演会が無いな、と思っていたので、
知った時はとても寂しかった。
だから、偶然この本を見つけた瞬間は、
息が止まる程、嬉しかった。
しかも、表紙カバーは、こちらも大好きな熊田千佳慕。
最後の本がこの二人の組み合わせなんて、
しかも一緒に講演に行っていたバタといる時に
発見出来るなんて、胸がいっぱいになった。
「世界を、こんなふうに見てごらん」
やさしい、やさしい本。
動物行動学というと、難しそうに聞こえるけど、
何かを目指してがんばっている人、
迷っている人、
どんな人にもきっと光が差し込みます。
私の本棚に並んだ十数冊の日高先生の本は
これからも何回も何回も読み返すことになるでしょう。
最後の本がこんなに優しい絵になるなんて!
まるで日高先生そのもののように感じました。
先生、
ありがとうございました。