2013年5月31日金曜日
奥穂高2日目
雨のぱらつく
ザイテングラート
今日の予報は雨。
無理をせず、とりあえず穂高岳山荘をめざす。
残雪の涸沢カールも雲が覆う。ここは雲が生まれる場所
こっちらしい。
ザイテングラートはなかなかの登り。
滑り止めのついたグローブで
��と言っても、私のはガーデニングの軍手・・・)
岩をつかみながら落ちないように登る。
一番上の写真の見晴らしが良い場所に出た。
ここでハプニング。
テンションが高かった私たち、
バタヤンのカメラを受け取る時に
ストラップが引っかかって、カメラがポーンと高台から崖下へ10mくらい落下。。。
幸い見える場所にあって、少し危険だったけど、
たけ兄が取りに行ってくれた。
ごめん、たけ兄!!!(そして大感謝!)
よく見なかった自分に猛省。。
そこからはスムーズに穂高岳山荘到着。
ここは2996m、昨日の涸沢ヒュッテから646m登って来た事になります。
ちなみに、スカイツリーが完成すると634mなので、ほぼ同じ高さです。
後ろに見えるのが奥穂高への道。小さいですが人が登っているのが見えます。怖い!!!
早めのお昼はホットミルクとカレー。まだ登ってないけど、奥穂高バッヂ買っちゃった。ウフ。
大きな岩を動かしています。ここまでの道もこうやって作ったのだろうか。。昔の人、偉大!!
雨が強くなって来た。
ひとまず、やむのを待つ。
当たり前だけど、雨には弱い私の軍手・・・乾かし中。やっぱゴアテックスのグローブ欲しいな。。
穂高岳山荘は山の図書館みたいだ。
山や鳥、高山植物の本がずらっと並んでいる。
ストーブに当たりながら、私は漫画「岳」を初読み。
北アルプスを舞台に繰り広げられる山岳救助の物語。
まさに自分がいる所だ。
なんだか実感がひとしおで、泣ける、泣ける。。
午後2時、雨が小降りとなる。
本当は今日奥穂高に行く予定だったけど、時間も遅いし、でも物足りない。
反対側の涸沢岳へ行ってみようかという事に。
雨の装備をしていざ出発!
・・・しかし、20mくらい登ったところで、
岐阜県側の風が激しく、
みぞれまじりの雨がビンタみたいに顔に当たる。
まともに立っていられないほど。
赤い小さいのが穂高岳山荘。右側を登ろうとした訳です。
稜線の横風の怖さを初めて知る。
さっき読んだ「岳」にも
北アルプスの稜線で横風にピュッとさらわれて滑落するシーンがあって、
それを思い出し、恐怖がさらに倍。
命の危険を感じ即戻る事に。
笑ってるけど、すごい風です。戻るを決断出来て良かった。ちょっとだけど、良い経験でした。
雷鳥!?と宿のお姉さんに聞いたらあっさり「岩ツバメです」と教えてくれた。ツバメも寒そう。
6巻まで読破。
穂高岳山荘の夕食。
なんとフルーツまで!これはすごーくうれしい!!!
夕飯後、明日の道をミーティング。
ピンチはチャンス。
打ち明ける事
共有する事
どうして起こったか、
どうしたら起こらなかったか
判断する冷静さ
助け合い
思いやり
日常でもごく当たり前に必要な事だけど、
生活のノイズに消されがちな事が
山のシンプルな空気の中では
ものすごく大切に浮き上がって来る。
問題が起きたとしたら、
何かのせいにするのは簡単だ
でもそれは遠回り。
自分の中をみつめる
問題が起こったから駄目なのではなく、
その時、どう向き合うか。
最終的には冷静な判断で
無理をしてはいけないという判断もあるのが
山の面白いところ
人間力、つきますな〜